2 7月

「迷える羊たちへの祈り」

古典中の古典の書には、99匹の羊と1匹の羊の例え話がある。
内容は、100匹の羊のうちの1匹の羊が群れから離れ迷子になる。99匹の羊をその場に残して1匹の迷子になった羊を捜し求めていく羊飼いの話である。100匹の羊を所有する羊飼いが99匹の群れが危険にさらされるかもしれないのに、迷子になった一匹の羊を捜し求める。
その羊飼いの行動をあなたはどのようにうけとめますか。いろいろなうけとめかたがあるだろう。私のことになるが、考えてみれば、99匹の群れから離れた一匹の羊のような人生であったと懐古する。私は、「迷える羊」であった。私には、99匹の羊の群れを信じて一匹の羊をも見捨てない羊飼いのような存在との出会いがあった。だからこそ、今の私が存在する。
私はしあわせな人間である。しあわせな人生が与えられていることに頭を垂れて感謝の心をささげたい。
迷える羊たちよ。よい羊飼いとの出会いがあることを祈る。